稲取金目と呼ばれる地金目鯛[キンメ]についての定義とは、

お客様にご質問いただく地金目の定義についてですが、
おいしいと呼ばれる稲取金目は、どの漁場で捕獲された
金目鯛を表すのですか。?、

下田でも地キンメがあると聞きました、稲取の地キンメと
どう違うのといったご質問を良く頂戴します。

神奈川水産総合研究所がまとめた文献を参照します。

金目鯛も産地によって美味しいさが違うといわれています。
伊豆半島東海岸にある稲取港は金目鯛の町として知られ
ています。脂が乗っていてうまいと評判高いキンメダイです。
では、他の港のものとどのくらい違うのでしょうか。

神奈川県水産総合研究所菊地康司主任研究員は筋肉や皮に
含まれる全脂肪量を調べてみたところ、稲取沖のキンメダイは、
千葉県勝浦沖や三宅島西沖の三本漁場のものよりも全脂肪量
が高いことがわかりました。

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筋肉の全脂肪量は、伊豆稲取沖で2.9%、勝浦沖で2.5%、
三本漁場で0.8%、皮の全脂肪量は、稲取沖で23.3%、
勝浦沖で18.5%、三本漁場で10.3%でしたから、稲取沖の
金目鯛は脂の乗りが非常によいことがわかります。

こで分析に用いた大きさは、稲取沖の金目鯛で726g、
勝浦沖で669g、三本漁場で739gですから、魚の大きさ
にあまり違いがありません。よく大きい魚は大味がする
とか脂が乗り過ぎているとかいわれますが、この分析結果
ではほぼ同じ大きさで比較していますので、全脂肪量の
違いは漁場によってもたらされているといってもいいようです。


伊豆稲取港における水揚げの金目鯛は、矢筈出で多く が漁獲されたものです。


〔矢筈出の漁場は金目鯛漁場所の画像稲取港-大島間を水平に線引きした中間の金目漁場です。〕

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稲取金目[地キンメ]の定義、稲取金目鯛とは 、金目鯛沿岸主要漁場
の赤いエリア内の礁名一番の根山から七番の矢筈出の漁場で捕獲
する地金目鯛を指す標語。ここで獲れた金目鯛だけが本物の
稲取金目鯛の証。


下田の地キンメとは須崎港所属の漁船が操業する数字がない赤いエリアの
金目鯛漁場と推測されます。[稲取以外の事は不勉強にて判りかねます。]


十マイルの青線外で捕獲する金目鯛は、島金目、あるいは沖金目と
呼ばれています。神津島、新島、式根島、利島付近で捕獲される
金目鯛は、稲取では地金目とは呼んでいません。



東京築地市場にて通称稲取金目と呼ばれる固体は 自他共に
伊豆稲取と大島の中間の矢筈出付近にて仕掛け針で捕獲
された金目鯛を表す標語です。


高い評価を受ける稲取の地物金目鯛は築地で稲取金目と呼ばれ市場関係者、
寿司、料亭料理人に別格の扱いを受けています。

そんな稲取の地金目を当館では存分にお楽しみ頂けます。

⇒[稲取金目鯛づくしプラン。]

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  • 稲取発キンメ

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